主桁上フランジシール材
しゅげたじょうふらんじしーるざい
音声:VOICEVOX:雀松朱司
主桁上フランジシール材とは
橋梁工事において、プレキャスト床版や合成床版の底鋼板パネルを主桁の上に設置する際、鋼製主桁の上面(上フランジ)と床版パネル下面との間に挟み込む弾性に優れた特殊なシーリング材料。主に上部工の床版架設工程で使用される。両部材の間に生じるわずかな隙間を埋めて密着性を高めるとともに、路面から浸透する雨水や、冬場に散布される凍結防止剤(塩分)が主桁の接合部に浸入するのを物理的に遮断する。鋼材の腐食を防ぎ、床版と主桁を確実に一体化させて橋梁全体の耐久性を長期にわたって維持するための極めて重要な副資材である。
現場での使われ方・注意点
現場では単に「フランジシール」や「目地材」と呼ばれる。床版パネルを吊り下ろす直前に、上フランジの表面にあるサビや油分、泥汚れをワイヤーブラシ等で完全に除去してから所定の位置に貼り付けるのが、止水性を確保する勘所である。一般的な建築用コーキング材とは異なり、桁のたわみや車両の輪荷重に耐える強度と追従性が求められる。よくある失敗は、シール材がよじれたり千切れた状態のまま重い床版を載せてしまうこと。隙間から塩水が浸入し、目視できない接合部で致命的な腐食が進行する原因となるため細心の注意が必要である。
資材・材料の中での位置づけ
主桁上フランジシール材は「資材・材料」の用語です。同じ分類で、ほかの語の説明に最も多く出てくるのはアスファルト(13語の説明に登場)です。工程や用語同士の関係は資材・材料の基礎、この分類の74語は資材・材料の用語一覧、ほかの分類は建設用語一覧から読めます。
あわせて読みたい用語
※ 実際の施工では、設計図書・仕様書・現場の指示を優先してください。誤りはお問い合わせへ。
この項目の最終更新: 2026-08-01