鋼矢板
こうやいた
鋼矢板とは
深く土を掘削する工事において、周囲の土砂が崩れてきたり地下水が流れ込んだりするのを防ぐために地中に打ち込まれる、鋼鉄製の丈夫な板状の杭です。両端には「継手(ジョイント)」と呼ばれる特殊な噛み合わせ構造が備わっています。英語表記から「シートパイル」とも呼ばれます。クレーン等で吊り上げ、この継手同士をスライドさせて連結しながら地中へ連続して打ち込んでいくことで、高い水密性と土圧に耐える曲げ強度を持った強固な仮設の壁(土留め壁や止水壁)を構築します。橋の基礎工事や護岸工事など、水や地下水が絡む現場で活躍します。
出典: 土木工事標準仕様書(第2編 基礎工事)
現場での使われ方・注意点
土木現場では監督や職人から「シートパイル」や単に「矢板(やいた)」と呼ばれ、土留め工事の主役となる資材です。施工の勘所は、継手部分の噛み合わせを確実に保ちながら、一枚ずつ垂直精度を厳密に管理して打ち込んでいくことです。よくある失敗は、地中の見えない位置に硬い石や障害物があるのに無理に打ち込み続けた結果、継手が外れて隙間が空いてしまう(目開き)ことです。この隙間から掘削時に大量の地下水や背面土砂が噴出し、周辺の地盤を陥没させたり、止水のための大掛かりな薬液注入工事が追加で必要になったりするトラブルに直面します。
別の呼び方
矢板鋼板杭Steel Sheet Pileシートパイル
この工種の歩掛
人員・機械編成(歩掛)のデータが6件あります。建辞郎で見る →
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資材・材料の中での位置づけ
鋼矢板は「資材・材料」の用語です。同じ分類で、ほかの語の説明に最も多く出てくるのはアスファルト(13語の説明に登場)です。工程や用語同士の関係は資材・材料の基礎、この分類の74語は資材・材料の用語一覧、ほかの分類は建設用語一覧から読めます。
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※ 実際の施工では、設計図書・仕様書・現場の指示を優先してください。誤りはお問い合わせへ。
この項目の最終更新: 2026-06-09