建辞郎建設・土木の用語辞典

樹脂系ロックボルト

じゅしけいろっくぼると

音声:VOICEVOX:雀松朱司

資材・材料

樹脂系ロックボルトとは

山岳トンネルの掘削現場や大規模な斜面の安定化において、削岩機で開けた孔内にポリエステル樹脂やエポキシ樹脂のカプセルを挿入し、ロックボルト(鋼棒)を回転打撃しながら突き破って混練し、地山に強固に定着させる補強部材。掘削直後の緩んだ岩盤を素早く縫い合わせて一体化し、トンネルの崩落を防ぐために使う。主にNATM(ナトム)工法によるトンネル掘削工程の支保作業で用いられる。定着材としてセメントミルクを注入するモルタル方式とは異なり、数分以内に急速硬化してすぐに強度を発揮するレジン(樹脂)カプセルを用いるのが特徴である。

現場での使われ方・注意点

トンネル作業員や現場監督の間では「レジンボルト」や「ケミカルロックボルト」と呼ばれる。樹脂の硬化時間(通常1〜3分程度)は地山の温度に非常に大きく影響されるため、冬期の冷え込む坑内では硬化不良を防ぐために「速硬化型」のカプセルを選択するのが段取りの勘所。モルタル式ロックボルトと比べて施工直後からすぐに地山を保持できる点が決定的に違う。典型的な失敗として、ボルトを押し込む際の回転数や練り混ぜ時間が不足し、樹脂と硬化剤が孔の奥で十分に混ざり合わずに硬化せず、所定の引き抜き耐力が全く得られない施工不良がある。

別の呼び方

じゅしけいろっくぼるとレジンロックボルト

資材・材料の中での位置づけ

樹脂系ロックボルトは「資材・材料」の用語です。同じ分類で、ほかの語の説明に最も多く出てくるのはアスファルト(13語の説明に登場)です。工程や用語同士の関係は資材・材料の基礎、この分類の74語は資材・材料の用語一覧、ほかの分類は建設用語一覧から読めます。

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※ 実際の施工では、設計図書・仕様書・現場の指示を優先してください。誤りはお問い合わせへ。

この項目の最終更新: 2026-06-22