建辞郎建設・土木の用語辞典

テンドン保護管

てんどんほごかん

音声:VOICEVOX:雀松朱司

資材・材料

テンドン保護管とは

グラウンドアンカー工法の自由長部において、中心となるPC鋼より線の外側に被せる滑らかなポリエチレン製の被覆管です。アンカーを地盤に定着させるセメントグラウトや崩壊した土砂が鋼線に直接接触して噛み込むのを防ぎ、鋼線が自由に伸び縮みできる空間を確保する目的で使用されます。山の斜面の崩壊を防ぐ地すべり対策工事や、巨大な地下空間を作る際の山留め壁を支えるアンカー工事の現場で組み込まれます。製品によって、工場で事前に鋼線に被覆された状態で出荷されるタイプと、現場で長さを合わせて挿入するタイプに分かれます。

現場での使われ方・注意点

現場のアンカー工や土木監督からは「テンドンシース」や単に「保護シース」と呼ばれます。束ねたアンカー材をクレーンで吊り上げて削孔穴に挿入する際、周囲の岩やケーシングパイプの角にこすれて管が破れないよう、ゆっくりと慎重にウインチを操作する段取りが求められます。単なる電線用の保護管と似ていますが、アンカーの引張力を正確に伝えるための摩擦切りという極めて重要な構造的役割を持つ点が異なります。よくある失敗は、運搬中や挿入時に管に小さな穴が開き、そこからグラウトが浸入して鋼線がロックされ、設計通りの緊張力が掛けられなくなることです。

別の呼び方

てんどんほごかんテンドン保護シース

資材・材料の中での位置づけ

テンドン保護管は「資材・材料」の用語です。同じ分類で、ほかの語の説明に最も多く出てくるのはアスファルト(13語の説明に登場)です。工程や用語同士の関係は資材・材料の基礎、この分類の74語は資材・材料の用語一覧、ほかの分類は建設用語一覧から読めます。

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※ 実際の施工では、設計図書・仕様書・現場の指示を優先してください。誤りはお問い合わせへ。

この項目の最終更新: 2026-06-22