自己充填コンクリート
じこじゅうてんこんくりーと
自己充填コンクリートとは
コンクリート打設時にバイブレーターによる締固め作業を行わなくても、極めて高い流動性と材料が分離しない粘り気(材料分離抵抗性)によって、自重のみで複雑な形状の型枠や鉄筋が過密に配置された隙間の隅々まで「自己充填」していく特殊なコンクリート。振動機による騒音が発生しないため、市街地での夜間工事や病院に隣接する現場などで重宝されるほか、打設作業に従事する人員を減らす省人化の目的でも幅広く採用されている。配合に含まれる粉体(セメント等)の量や増粘剤の有無により、粉体系、増粘剤系、それらを組み合わせた併用系の三種類に大別され、用途に応じて使い分けられる。
出典: 土木工事標準仕様書(第3編 コンクリート工事)
現場での使われ方・注意点
現場の職人や監督の間では「高流動(こうりゅうどう)コンクリート」や「SCC」と略して呼ばれることが多い。水のように柔らかく流れるため、打ち上がり時の型枠にかかる側圧(横方向の圧力)が通常の生コンよりも桁違いに高くなる。そのため、事前の段取りとして型枠を支えるセパレーターや単管バタ材のピッチを密にし、ボルトの締結を通常の倍以上に強固にしておくのが勘所。これを怠ると打設中に型枠が耐えきれずに破裂(パンク)し、大量の生コンが流出する大事故に直結する。柔らかさを出すために現場で勝手に加水するシャブコンとは根本的に品質管理が異なるため、流動性の試験値(スランプフロー)を正しく確認する。
別の呼び方
SCCSelf-consolidating concrete高流動コンクリート高流動高流動コンSelf-Compacting Concrete
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資材・材料の中での位置づけ
自己充填コンクリートは「資材・材料」の用語です。同じ分類で、ほかの語の説明に最も多く出てくるのはアスファルト(13語の説明に登場)です。工程や用語同士の関係は資材・材料の基礎、この分類の74語は資材・材料の用語一覧、ほかの分類は建設用語一覧から読めます。
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※ 実際の施工では、設計図書・仕様書・現場の指示を優先してください。誤りはお問い合わせへ。
この項目の最終更新: 2026-06-10