建辞郎建設・土木の用語辞典

S10T高力ボルト

えすてんてぃーこうりょくぼると

音声:VOICEVOX:雀松朱司

資材・材料

S10T高力ボルトとは

JSS II 09に定められた、先端にノッチ(溝)と十二角のピンテールを持つトルクシア形の軸力管理型ボルトです。鉄骨の梁や柱を強力に接合するために使用されます。専用の締め具であるシャーレンチで締め付けると、一定のトルクに達した時点でピンテールが自動的に破断する仕組みになっており、これによって締め付け不足を防ぎます。主に鉄骨建方工事の本締め工程で用いられ、目視で破断を確認できるのが特徴です。通常のハイテンションボルトと異なり、作業員の感覚に頼らず機械的に安定した軸力を確保できるため、大規模な鉄骨造建築で広く普及しています。

現場での使われ方・注意点

梁や柱の現場接合部における本締めの際によく呼ばれる資材です。段取りとしては、仮締めから建入れ直しを終えた後、専用シャーレンチのソケットをピンテールに確実に噛み合わせて一気に締め上げるタイミングが重要です。F10Tなどの六角ボルトと違い、締め付け完了がピンテールの破断で決まるためトルクレンチでの再確認はしません。よくある失敗は、降雨時に作業を行ってボルトを濡らしてしまい、摩擦係数が変わって設計通りの軸力が出なくなることです。また、ナットを逆向きに入れて締め付けてしまうと、所定の強度が得られずやり直しになるため注意が必要です。

別の呼び方

えすてんてぃーこうりきぼるとS10Tシャーボルトトルクシアボルトs10t高力ボルトS10Tハイテンボルト

資材・材料の中での位置づけ

S10T高力ボルトは「資材・材料」の用語です。同じ分類で、ほかの語の説明に最も多く出てくるのはアスファルト(13語の説明に登場)です。工程や用語同士の関係は資材・材料の基礎、この分類の74語は資材・材料の用語一覧、ほかの分類は建設用語一覧から読めます。

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※ 実際の施工では、設計図書・仕様書・現場の指示を優先してください。誤りはお問い合わせへ。

この項目の最終更新: 2026-06-23