建辞郎建設・土木の用語辞典

被覆アーク溶接棒

ひふくあーくようせつぼう

音声:VOICEVOX:雀松朱司

資材・材料

被覆アーク溶接棒とは

JIS Z 3211に定められた、芯線の外周にフラックスと呼ばれる被覆材を塗布した手溶接用の金属棒のこと。溶接中の熱でフラックスが溶けてガスやスラグを発生させ、空気中の酸素や窒素から溶融金属を保護して高品質な溶接部を作るために使用する。鉄骨造建物の現場溶接や、橋梁の補修、鉄筋のフレア溶接など、屋外の溶接工程で広く用いられる。対象となる母材の材質や厚み、溶接の姿勢に合わせて、イルミナイト系、低水素系、ライムチタニヤ系などの種類があり、それぞれ指定された溶接電流や極性、棒の乾燥状態(乾燥温度70度から100度など)を厳密に管理して使用する。

現場での使われ方・注意点

現場では「手棒(てぼう)」や単に「溶接棒」と呼ばれる。半自動溶接のワイヤーとは異なり、手作業で1本ずつホルダーに挟んで使い切る消耗品である。屋外で風の影響を受けにくいため重宝される。間違えやすいのは、低水素系の棒を使う際の吸湿管理。外側に塗られたフラックスは非常に湿気を吸いやすいため、現場では専用の携帯用乾燥機(保温筒)に入れて持ち運び、使う直前だけ取り出すのが鉄則となる。湿ったままの棒を気づかずに使うと、水分から分解された水素が金属内部に入り込み、時間が経ってからピシッと割れる「遅れ割れ」という致命的な欠陥を引き起こす原因になる。

別の呼び方

ひふくあーくようせつぼうアーク溶接棒溶接棒

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資材・材料の中での位置づけ

被覆アーク溶接棒は「資材・材料」の用語です。同じ分類で、ほかの語の説明に最も多く出てくるのはアスファルト(13語の説明に登場)です。工程や用語同士の関係は資材・材料の基礎、この分類の74語は資材・材料の用語一覧、ほかの分類は建設用語一覧から読めます。

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※ 実際の施工では、設計図書・仕様書・現場の指示を優先してください。誤りはお問い合わせへ。

この項目の最終更新: 2026-06-23