有機質土壌
ゆうきしつどじょう
音声:VOICEVOX:雀松朱司
有機質土壌とは
腐植土や泥炭に代表される、植物などの死骸が完全に分解されずに土砂と混ざり合って堆積し、軟弱な地盤を形成している土のこと。この土壌特有の性質を正確に把握し、構造物を建てた後に長期間にわたって地盤が下がる「圧密沈下」を防ぐための適切な基礎補強や地盤改良工法を選定する目的で調査・分類される。主に河川の流域、湿地帯、旧沼地などの開発における地質調査や、基礎工事の事前の土質試験の工程で扱われる。一般的な粘性土や砂質土と比較して、水を大量に含んでスポンジのように潰れやすい点や、土自体が酸性を示してコンクリートや鉄鋼などの建設材料を腐食させる性質を持つ点が大きく異なり、土木建築において最も取り扱いが厄介な土の一つである。
現場での使われ方・注意点
現場では「黒ボク」や「ピート(泥炭)」、あるいは単に「腐葉土みたいな悪い土」と呼ばれ、埋立地や低湿地での土工事や地盤改良の計画時に土木技術者が警戒する対象となる。段取りの勘所は、ボーリング調査でこの土層を確認した場合、有機物含有量やpH(酸性度)を事前に試験し、土質に適合した特殊な固化材を手配することである。通常の軟弱地盤と同じだと勘違いしやすいが、有機成分がセメントの水和反応を著しく阻害するため、普通のセメント系固化材では全く固まらない。典型的な失敗は、土質を軽視して一般的な表層改良や浅層混合処理を行ってしまい、数日経っても地盤が豆腐のように柔らかいまま硬化不良を起こし、改良工事を全面的にやり直す羽目になることだ。
別の呼び方
ゆうきしつどじょう有機質土高有機質土
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※ 実際の施工では、設計図書・仕様書・現場の指示を優先してください。誤りはお問い合わせへ。
この項目の最終更新: 2026-06-23