ヤゲン
やげん
音声:VOICEVOX:雀松朱司
ヤゲンとは
金属板やコンクリート、石材の表面を斜めに削り取り、断面が「V字型」になるように溝を作る加工方法、あるいはその溝自体の形状。昔の薬屋が漢方薬をすり潰すのに使っていた舟形の道具「薬研(やげん)」の底のV字形状に似ていることが名前の語源である。主に鉄骨の溶接工事において、部材同士を突き合わせる接合部に溶接金属を深くまで浸透させるための開先(かいさき)加工として用いられるほか、コンクリート補修工事において、ひび割れ部分に補修材を奥までしっかり充填するために、ひび割れに沿ってV字の溝を掘る作業でも頻繁に登場する。
現場での使われ方・注意点
現場では「ヤゲンを掘る」「ヤゲンに取る」といった言い回しで、鉄骨工や左官工、石工などが加工作業時に日常的に使う。例えばコンクリートのひび割れ補修では、ディスクグラインダーにダイヤモンドカッターを取り付け、クラックに沿って深さ1センチ程度のV字溝を掘る「ヤゲンカット」を行う。勘所は、表面の細いひび割れだけを見て浅く削るのではなく、中に注入するエポキシ樹脂などが十分な接着面積を持てるように、規定の深さと幅で均一なV字に削り出すこと。粉塵が大量に舞うため、集塵機付きの工具を使い、保護メガネと防塵マスクを必ず着用する。
別の呼び方
薬研Vカット
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現場慣用語・俗称の中での位置づけ
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この項目の最終更新: 2026-06-19