おかべ
おかべ
おかべとは
木造建築において、柱や間柱などの構造材の外側を石膏ボードや板、土壁などで完全に覆い隠し、表面を平坦な一面の壁として仕上げる「大壁(おおかべ)」を指す、古い職人特有の俗称です。また、左官工事において荒壁を通常より厚く塗り付ける作業や、その作業を専門とする職人そのものを指す言葉として使われることもあります。現代の一般的な洋風住宅やマンションの内装工事において、壁紙(クロス)を貼るための標準的な下地構造として広く採用されています。日本の伝統的な和室に見られる、柱の面を室内に露出させて壁を引っ込めて仕上げる「真壁(しんかべ)」とは構造も見た目も正反対であり、壁の中に断熱材や配線を隠しやすいのが特徴です。
現場での使われ方・注意点
年配の大工や左官職人が、内装仕上げの現場や古民家再生の改修工事で稀に口にする言葉です。現代の家づくりではこの大壁造りが主流となっているため、外壁材や内装ボードを張る前に、壁の中にグラスウール等の断熱材や防湿気密シートを隙間なく詰め込む段取りが工程上の重要なポイントになります。柱を見せて木の美しさを楽しむ真壁に対し、おかべ(大壁)は面全体の広がりや壁紙のデザインを楽しむためのフラットなキャンバスを作る作業だと言えます。よくある失敗は、下地となる木材が十分に乾燥していない状態で壁を密閉してしまうこと。後から内部の木材が乾燥収縮してねじれ、表面のクロスが破れたり、石膏ボードの継ぎ目に目立つひび割れが生じたりする手戻りクレームの原因となります。
別の呼び方
大壁仕上荒壁左官
現場慣用語・俗称の中での位置づけ
おかべは「現場慣用語・俗称」の用語です。この分類の11語は現場慣用語・俗称の用語一覧、ほかの分類は建設用語一覧から読めます。
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※ 実際の施工では、設計図書・仕様書・現場の指示を優先してください。誤りはお問い合わせへ。
この項目の最終更新: 2026-06-19