几帳面
きちょうめん
音声:VOICEVOX:雀松朱司
几帳面とは
物事を正確かつ丁寧に行う態度を表現する一般的な日本語だが、その語源は平安時代の高貴な調度品である「几帳」の木製支柱の角を丸く削り、その両脇に細い溝を彫り込んで陰影を際立たせた極めて丁寧な「几帳面」の仕上げ工法に由来する。単なる角の保護だけでなく、木材の装飾性を高め、空間の格式を演出するために施される。造作大工の仕上げ工程で、床の間や書院造りの柱、高級な和室の建具枠などに用いられる。面取りの種類には、平らに削る糸面や大きく丸める丸面などがあるが、几帳面は複数の段差を持つ複雑な断面形状をしており、他の面取り工法よりも格段に高い技術と手間を要するのが特徴である。
現場での使われ方・注意点
宮大工や造作大工が社寺建築や高級和風和室の建て付け時に施す装飾加工である。面取りの加工には専用の特殊な鉋やミリ単位のノミ捌きが必要とされ、この丁寧な仕事ぶりが現代の規則正しくきっちり処理するという性格表現へ変化した。施工の勘所は、柱の木目を読みながら逆目にならないよう慎重に刃物を進め、一直線に歪みなく溝を彫り抜くこと。よくある失敗は、刃物の入りが深すぎて溝の幅が不均等になったり、節に当たって刃が欠けたりすること。単純な面取りである糸面や大きく丸めるボーズ面と異なり、光の当たり具合で段差の陰影がはっきりと出るため、ごまかしが一切きかないシビアな加工である。
別の呼び方
几帳面彫り几帳面仕上げ
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現場慣用語・俗称の中での位置づけ
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※ 実際の施工では、設計図書・仕様書・現場の指示を優先してください。誤りはお問い合わせへ。
この項目の最終更新: 2026-06-19