新オーストリアトンネル工法
しんおーすとりあとんねるこうほう
新オーストリアトンネル工法とは
山岳部におけるトンネル建設工法の一つで、掘削した直後の壁面にコンクリートを吹き付けて迅速に硬化させ、さらにロックボルトを岩盤の奥深くまで打ち込む工法。鋼製の支保工だけで支えるのではなく、周囲の地山(岩盤)自体の保持力やアーチ効果を最大限に引き出してトンネル空間を安定的に保持するために使用する。主に山間部を貫く高速道路や新幹線のトンネル掘削工程で標準的に登場する。地質の良し悪しに応じて、吹き付けるコンクリートの厚みやロックボルトの長さ・本数を柔軟に変更できるため、様々な岩盤条件の現場に広く適応できる。
出典: ウィキペディア日本語版「新オーストリアトンネル工法」(CC BY-SA 4.0)を元に、建辞郎が現場向けに編集しています。
現場での使われ方・注意点
現場ではアルファベットの頭文字をとって「NATM(ナトム)」と広く呼ばれる。発破等で掘削した後、地山が緩んで崩落する前に、素早く吹付コンクリートとロックボルトを施工して岩盤を拘束することが段取りの勘所となる。シールドマシンで掘り進むシールド工法が都市部の軟弱地盤向けであるのに対し、NATMは自立する岩盤がある山岳トンネル向けの工法である。掘削後の内空変位計測(トンネルが縮む動きの測定)の監視を怠り、変位が収束しないまま次工程に進むと、大規模な肌落ち(天井の岩盤崩落)による重大な労災事故を引き起こす。
トンネル工事の中での位置づけ
新オーストリアトンネル工法は「トンネル工事」の用語です。同じ分類で、ほかの語の説明に最も多く出てくるのは計測管理(2語の説明に登場)です。この分類の14語はトンネル工事の用語一覧、ほかの分類は建設用語一覧から読めます。
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※ 実際の施工では、設計図書・仕様書・現場の指示を優先してください。誤りはお問い合わせへ。
この項目の最終更新: 2026-07-02