建辞郎建設・土木の用語辞典

大深度地下

だいしんどちか

音声:VOICEVOX:雀松朱司

トンネル工事

大深度地下とは

通常の建築物の基礎やインフラ設備が利用することのない、地表から40m以深、あるいは支持層の上面から10m以深の非常に深い地下空間のこと。地上の用地買収や補償交渉を省き、道路の線形にとらわれない直線的なルートで公共のトンネルや共同溝を建設するために活用される。主に首都圏などの過密な都市部における、リニア中央新幹線や外環道などの巨大インフラ整備のトンネル掘削工程で登場する。この空間を利用する工事では、地上への影響が少ない反面、莫大な土圧と水圧に耐える特殊で大がかりな密閉型シールドマシンが用いられる。

出典: ウィキペディア日本語版「大深度地下」(CC BY-SA 4.0)を元に、建辞郎が現場向けに編集しています。

現場での使われ方・注意点

現場や計画段階ではそのまま「大深度(だいしんど)」と呼ばれる。途中に換気立坑などを設けづらいため、長距離の密閉シールド掘進を安全に継続させる段取りが要となる。非常に高い水圧と地圧がかかるため、シールドマシンのテールシール(止水パッキン)の保守や、切羽(掘削面)を安定させるための泥水圧の緻密なコントロールが施工の勘所である。浅い地下の開削工法とは異なり、地上からトラブルのリカバリーができない。切羽の圧力管理を誤ると、地下深くから地表まで一気に土砂が吸い込まれ、住宅街の道路が巨大なすり鉢状に陥没する大事故になる。

関連動画

トンネル工事の中での位置づけ

大深度地下は「トンネル工事」の用語です。同じ分類で、ほかの語の説明に最も多く出てくるのは計測管理(2語の説明に登場)です。この分類の14語はトンネル工事の用語一覧、ほかの分類は建設用語一覧から読めます。

あわせて読みたい用語

大深度地下についてAI相談で調べる →

※ 実際の施工では、設計図書・仕様書・現場の指示を優先してください。誤りはお問い合わせへ。

この項目の最終更新: 2026-07-02