建辞郎建設・土木の用語辞典

切盛バランス

きりもりばらんす

音声:VOICEVOX:雀松朱司

現場管理

切盛バランスとは

大規模な宅地造成工事や道路工事において、もともとある高い地盤を削り取る「切土(きりど)」の土量と、低い地盤を埋めて高くする「盛土(もりど)」の土量が、現場の敷地内でちょうど過不足なく釣り合うように設計・計画することです。切土で出た土をそのまま盛土に流用できれば、外部からダンプトラックで新しい土砂を運び込む(購入土)費用や、逆に余った土砂を外部の処理場へ運び出す(残土処分)運搬・処分費用が発生しません。そのため、工事全体のコストを最小限に抑え、ダンプの往来による近隣への環境負荷を減らすための非常に重要な土量配分計画となります。

出典: 土木工事標準仕様書(第1編 土工)

現場での使われ方・注意点

現場の監督や重機オペレーターの間では「土量(どりょう)バランス」や単に「切盛(きりもり)」と呼ばれます。計画上の最大の勘所は、土の性質による「体積の変化」を見込むことです。自然の状態の土をバックホウで掘り起こすと空気を含んでフカフカに増え(ほぐし率:L)、それをブルドーザーとローラーでカチカチに締め固めると最初よりも体積が減ります(締固め率:C)。この変化率の計算を間違えると、「計算上は足りるはずだったのに最後に土が大量に不足して、慌てて高い土を買う羽目になった」という大失敗と大幅なコスト増を招きます。

別の呼び方

土量バランスcut and fill balance土量配分計画切盛調定残土調定比

現場管理の中での位置づけ

切盛バランスは「現場管理」の用語です。同じ分類で、ほかの語の説明に最も多く出てくるのは現場監督(4語の説明に登場)です。この分類の44語は現場管理の用語一覧、ほかの分類は建設用語一覧から読めます。

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※ 実際の施工では、設計図書・仕様書・現場の指示を優先してください。誤りはお問い合わせへ。

この項目の最終更新: 2026-06-09