建辞郎建設・土木の用語辞典

仮設スロープ

かせつすろーぷ

音声:VOICEVOX:雀松朱司

仮設工事

仮設スロープとは

工事現場の敷地内において、地盤の高低差や深い掘削底への段差がある箇所に、重機やダンプトラック、あるいは作業員が安全に昇り降りできるように一時的に構築される傾斜路のことです。段差を「仮に解消するスロープ」という意味から来ています。工事の初期段階で作られ、地下階の躯体工事などが終わって用が済めば最終的に撤去されます。構造としては、現場内で余った土砂を突き固めた盛土タイプや、単管パイプやH鋼の支柱の上に厚い敷鉄板を渡した架台タイプなどがあり、現場のスペースや通過する重機の重量に合わせて設計・配置されます。

出典: 仮設工事標準仕様書(土木学会)

現場での使われ方・注意点

現場では「進入路」や「重機ののぼり口」「スロープ」と呼ばれます。日々のダンプの出入りで最も事故が起きやすい急所の一つです。よくある失敗は、勾配を急にしすぎてしまい、雨天時や冬場の凍結時にタイヤがスリップして登れなくなったり、最悪の場合は横滑りして転落する事故です。これを防ぐため、鉄板敷きの場合は表面に滑り止めの異形鉄筋やアングル材を横向きに溶接し、両脇には単管パイプやH鋼で頑丈な脱輪防止のガードを設けます。また、ダンプが泥を引っ張って公道を汚さないよう、登り切った先にはタイヤ洗いのスペースを確保するのが段取りの基本です。

別の呼び方

スロープtemporary rampのぼり口

仮設工事の中での位置づけ

仮設スロープは「仮設工事」の用語です。同じ分類で、ほかの語の説明に最も多く出てくるのは山留め(2語の説明に登場)です。この分類の33語は仮設工事の用語一覧、ほかの分類は建設用語一覧から読めます。

あわせて読みたい用語

仮設スロープについてAI相談で調べる →

※ 実際の施工では、設計図書・仕様書・現場の指示を優先してください。誤りはお問い合わせへ。

この項目の最終更新: 2026-06-09