建辞郎建設・土木の用語辞典

ローリングタワー

ろーりんぐたわー

音声:VOICEVOX:雀松朱司

仮設工事

ローリングタワーとは

建枠や手すり枠、作業用の踏板などを組み合わせて塔のように高く組み上げ、最下部にブレーキ付きの車輪(キャスター)を取り付けることで、人力で水平移動できるようにした可動式の仮設足場です。名前の語源は、車輪で回転(Roll)して自由に動かせる塔(Tower)であることに由来します。主に体育館やエントランスホールといった天井の高い屋内空間での仕上げ作業や、工場での配管・照明機器の取り付けなど、広範囲にわたる中高所作業で頻繁に使用されます。建物全体を覆うように固定して組み立てる枠組足場や単管足場とは異なり、作業が終わった箇所から次の箇所へ、足場を解体することなくそのまま転がして移動できる機動性の高さが最大の特徴です。

出典: 仮設工事標準仕様書(土木学会)

現場での使われ方・注意点

内装職人や設備屋の間では単に「ローリング」と呼ばれ、広々とした空間で移動しながら作業を繰り返す工程で重宝されます。使用する際は、移動先に段差や開口部がないかを確認し、所定の位置についたら必ず四輪すべてのキャスターのブレーキをロックし、転倒防止用のアウトリガー(張り出し脚)をしっかりと固定する段取りが必須です。高所作業車のようにエンジンで動く機械とは違い、あくまで人力で押して動かす仮設機材であるため、使用ルールが作業員のモラルに委ねられやすい側面があります。最も危険でよくある違反行為は、面倒くさがって作業員を上に乗せたまま別の職人が下から押して移動させること。少しの段差でタワーごと横転し、死亡事故に直結する絶好の要因となります。

別の呼び方

移動式足場rolling towerローリングタワー

関連動画

仮設工事の中での位置づけ

ローリングタワーは「仮設工事」の用語です。同じ分類で、ほかの語の説明に最も多く出てくるのは山留め(2語の説明に登場)です。この分類の33語は仮設工事の用語一覧、ほかの分類は建設用語一覧から読めます。

あわせて読みたい用語

ローリングタワーについてAI相談で調べる →

※ 実際の施工では、設計図書・仕様書・現場の指示を優先してください。誤りはお問い合わせへ。

この項目の最終更新: 2026-06-09