シートパイル工法
しーとぱいるこうほう
シートパイル工法とは
シートパイル工法は、建築や土木工事の掘削において、周囲の土砂崩壊や地下水の流入を防ぐため、継手(ジョイント)を持つ鋼製の矢板(鋼矢板)を地中に連続して打設し、強固な壁体を構築する工法です。高い止水性と構造的強度を持つため、河川護岸や地下構造物の仮設土留め壁、止水壁として広く採用されます。英語の「sheet pile」に由来します。使用される鋼矢板には、断面形状によってU形、Z形、直線形などの種類があり、地盤の硬さや必要な剛性に応じて選択されます。工事完了後は引き抜いて転用できるため経済性にも優れています。
現場での使われ方・注意点
現場では「シート」や「矢板打ち」と呼ばれ、土木現監や杭打工が担当します。打設機をセットし、最初の一枚目を基準として、次々と継手を噛み合わせながら垂直に打ち込んでいく段取りが勘所です。親杭横矢板工法がH鋼の間に木板を挟むのに対し、シートパイルは鋼板同士を直接連結して高い止水性を得る違いがあります。よくある失敗は、地中の玉石や障害物に当たった際に無理に打ち進めることで、継手が外れたり矢板が変形したりします。この噛み合い外れに気づかずに掘削を進めると、そこから土砂や地下水が大量に噴出して土留め崩壊の事故に繋がります。
別の呼び方
矢板工法シートパイルsheet piling鋼矢板工法矢板シートパイル土留め鋼矢板矢板壁スチールシートパイル
この工種の歩掛
人員・機械編成(歩掛)のデータが6件あります。建辞郎で見る →
仮設工事の中での位置づけ
シートパイル工法は「仮設工事」の用語です。同じ分類で、ほかの語の説明に最も多く出てくるのは山留め(2語の説明に登場)です。この分類の33語は仮設工事の用語一覧、ほかの分類は建設用語一覧から読めます。
あわせて読みたい用語
※ 実際の施工では、設計図書・仕様書・現場の指示を優先してください。誤りはお問い合わせへ。
この項目の最終更新: 2026-06-10