仮設排水
かせつはいすい
仮設排水とは
土木や建築の工事期間中に、掘削した穴の中に湧き出る地下水や、降雨による雨水、ボーリングやコンクリート打ち継ぎ処理などで発生するセメント混じりの濁水を処理し、敷地外の下水道や河川へ放流するために一時的に設けられる排水システム。泥水やアルカリ性の水をそのまま公共水域に流すと深刻な環境汚染を引き起こすため、これを防ぐ目的で設置される。土砂を自然に沈殿させる沈砂池(泥溜め)のほか、水質を中和するpH調整装置、泥の粒子を固めて沈める凝集剤の投入設備、汲み上げ用の水中ポンプと仮設ホースなどの要素を組み合わせて構成される。
出典: 仮設工事標準仕様書(土木学会)
現場での使われ方・注意点
現場では単に「釜場(かまば)」「濁水処理」と呼ばれることが多い。特に地下深くを掘削する山留め工事や、基礎工事の段階でフル稼働する。段取りの勘所は、大雨や台風が来る前にポンプの作動状況を確認し、沈砂池の底に溜まった泥をバックホウ等で定期的にすくい出す(浚渫する)こと。これを怠ると、貯水容量が減って泥水が現場外の道路に溢れ出し、近隣からの苦情や行政指導に直結する。また、泥水の中に強いアルカリ性を示すセメント成分が混入している場合、中和剤が切れたまま放流すると、河川の魚が死滅する重大な環境事故になるため、水質管理には細心の注意を払う。
別の呼び方
排水処理濁水処理Temporary Drainageだくすいしょり仮設排水設備現場排水
この工種の歩掛
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仮設工事の中での位置づけ
仮設排水は「仮設工事」の用語です。同じ分類で、ほかの語の説明に最も多く出てくるのは山留め(2語の説明に登場)です。この分類の33語は仮設工事の用語一覧、ほかの分類は建設用語一覧から読めます。
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※ 実際の施工では、設計図書・仕様書・現場の指示を優先してください。誤りはお問い合わせへ。
この項目の最終更新: 2026-06-10