インバート
いんばーと
インバートとは
山岳トンネル工事において、トンネル底面(床部)を下に凸な緩やかなアーチ状に掘削し、コンクリートを打設してトンネル断面を早期に丸く閉鎖(リング化)する工法やその部分のことです。上部や側面からの強い土圧によって、側壁が内側へはらみ出したり、底面が隆起(盤ぶくれ)したりするのを防止するために構築されます。主に地質が悪い区間や土被りが大きい場所の掘削工程直後に施工されます。平らな床面とする一般的なトンネルと異なり、底面にもアーチ構造を持たせることで、全方向からの地圧に対してトンネル全体の構造的な安定性と支持力を確保できます。
出典: トンネル標準示方書(土木学会)
現場での使われ方・注意点
現場ではそのまま「インバート」、あるいは「逆アーチ」と呼ばれます。段取りの勘所は、インバートの掘削とコンクリート打設中はトンネル底面が塞がるため、ダンプやズリ出し重機を通すための仮設の鉄製桟橋(インバート桟橋)を並行して設置し、動線を確保することです。上半掘削や覆工コンクリートとは違い、足元の狭い空間で泥まみれになる難作業です。よくある失敗は、地圧の変化を軽く見てインバートの閉合を後回しにしてしまうことです。底面の隆起(盤ぶくれ)が一気に進んでしまい、すでに施工した側壁が崩壊してトンネルが塞がる大事故につながります。
別の呼び方
流路床invert level床版工Invert Concrete逆アーチ人孔底盤インバートインバートコンクリートトンネルインバート工インバート工法インバート工底版
この工種の歩掛
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トンネル工事の中での位置づけ
インバートは「トンネル工事」の用語です。同じ分類で、ほかの語の説明に最も多く出てくるのは計測管理(2語の説明に登場)です。この分類の14語はトンネル工事の用語一覧、ほかの分類は建設用語一覧から読めます。
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※ 実際の施工では、設計図書・仕様書・現場の指示を優先してください。誤りはお問い合わせへ。
この項目の最終更新: 2026-06-10