換気坑
かんきこう
換気坑とは
数キロメートルに及ぶ長い道路トンネルや、地下深くを進むシールドトンネル工事において、閉鎖された空間内部の空気環境(酸素濃度、地中から湧出する可燃性ガス、建設機械の排気ガスである一酸化炭素、発破や掘削による粉塵など)を安全な状態に維持するための設備。新鮮な外気を外部から取り入れ、内部の汚れた空気を地上へ「換気」する目的で本坑とは別に掘削される専用の「縦坑(立坑)」や横穴のことである。坑口に設置した巨大な送風ファンと、そこからトンネルの最奥部(切羽)まで繋いだ長大な風管(換気チューブ)を用いて、強制的な送風と排気の循環システムを構築する。完成後もトンネルの換気施設として使われることが多い。
出典: トンネル標準示方書(土木学会)
現場での使われ方・注意点
トンネル現場の坑内員や監督からは、形状に合わせて「換気立坑(かんきりっこう)」や「風道」と呼ばれる。トンネルを掘り進むにつれて空気が滞留しやすくなるため、切羽の進行に合わせて風管を継ぎ足していく段取りが日々の必須作業となる。地上にポッカリと開いた立坑上部の開口部周辺は、作業員の墜落を防ぐために手摺と安全ネットによる強固な朝顔養生を絶対に欠かしてはならない。また、大風量を送る巨大な換気ファンの近くは凄まじい稼働音と風切り音が発生するため、難聴防止用の耳栓着用がルールとなる。風管が重機に接触して破れると、切羽の空気が一気に悪化して酸欠事故につながるため、配置ルートには気を使う。
別の呼び方
換気立坑Ventilation Shaft換気用立坑風道
トンネル工事の中での位置づけ
換気坑は「トンネル工事」の用語です。同じ分類で、ほかの語の説明に最も多く出てくるのは計測管理(2語の説明に登場)です。この分類の14語はトンネル工事の用語一覧、ほかの分類は建設用語一覧から読めます。
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※ 実際の施工では、設計図書・仕様書・現場の指示を優先してください。誤りはお問い合わせへ。
この項目の最終更新: 2026-06-10