リッパー工
りっぱーこう
音声:VOICEVOX:雀松朱司
リッパー工とは
巨大なブルドーザの後部に装備された鋭く強靭な鋼製の爪(リッパー)を、そのままでは掘れない岩盤や硬く締まった土壌に深く突き刺し、車両自体の強大な牽引力で引き裂くようにして岩盤を破砕する工法です。ダイナマイトを使った発破作業が保安上実施できない都市部の現場や、既存の構造物が近接しているエリアにおいて、硬い岩盤をバックホウで積み込めるサイズにまで砕く一次掘削の手段として用います。主に大規模な造成工事やダム建設、道路の切り土工事などにおいて、表土を剥ぎ取った後に硬い岩盤層が露出した工程で活躍します。
出典: 土木工事標準仕様書(第1編 土工)
現場での使われ方・注意点
現場の重機オペレーターや土工の職長は、シンプルに「リッパー掘削」や「爪(つめ)引き」と呼びます。硬い岩盤に対して最適な進入角度で爪を食い込ませ、ブルドーザのクローラが空転してスリップしないギリギリの出力を保ちながら一定のペースで引き裂いていく技術がオペレーターの最大の勘所です。間違えやすいのは、岩盤の割れ目(節理)の方向を無視して無理な角度から爪を入れようとすることです。全く砕けないばかりか、爪の先端(ポイント)が異常な速さで摩耗したり、重機の駆動系に致命的なダメージを与えてしまいます。
別の呼び方
リッパ工土砂破砕ripping地盤リッパー工法リッパ工法リッパーリッパー破砕ブルドーザリッピング岩盤リッピング
掘削機械の中での位置づけ
※ 実際の施工では、設計図書・仕様書・現場の指示を優先してください。誤りはお問い合わせへ。
この項目の最終更新: 2026-06-09