管更生工法
かんこうせいこうほう
音声:VOICEVOX:雀松朱司
管更生工法とは
老朽化してひび割れや腐食が進んだ下水管や農業用水管などを、道路を上から掘り起こす(開削する)ことなく、既設管の内側に樹脂製の新しいパイプ層を密着形成して管の強度や水密性を更生(若返り)させる工法。マンホールなどの既存の開口部から特殊な樹脂を含浸させた材料を反転させながら挿入し、熱や光で硬化させる方法が主流。道路の全面掘削を最小限に抑えられるため、長期間の交通規制を避けることができ、掘削に伴う騒音や振動、掘削土の処分費などのコストも大幅に抑制できる現代のインフラ維持補修における中心的な技術である。
出典: 水道施設設計指針(日本水道協会)
現場での使われ方・注意点
下水道工事の現場では「管更生(かんこうせい)」や「ライニング」と呼ばれる。事前の管内カメラ調査による木の根の除去や段差の切削など、下地処理の精度が仕上がりを左右する。マンホールから材料を管内へ反転挿入して硬化させる際、ボイラーで沸かした熱水や高温の蒸気を循環させるため、ホースの接続はずれなどによる重度のヤケド事故に備えた立ち入り禁止措置が勘所。また、密閉されたマンホール内での作業となるため、硬化前の樹脂から揮発する有毒ガスの滞留や硫化水素による酸欠を防ぐための強力な強制換気と濃度測定を必ず実施する。
別の呼び方
更生工法管内更生trenchless管路更生工法パイプライニング工法非開削管路更生工法管更生工法ライニング工法SPR工法
上下水道工事の中での位置づけ
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※ 実際の施工では、設計図書・仕様書・現場の指示を優先してください。誤りはお問い合わせへ。
この項目の最終更新: 2026-06-10