建辞郎建設・土木の用語辞典

積上げ見積もり

つみあげみつもり

音声:VOICEVOX:雀松朱司

積算・工事費

積上げ見積もりとは

建設工事の費用を算出する際、設計図面や仕様書を読み解いて、柱一本、コンクリート1立米ごとに必要な材料費、職人の手間代、建設機械のリース代などの細かな構成要素を拾い出し、それぞれの数量に最新の単価を掛け合わせて計算した金額を下から順に加算して全体の工事費を導き出す方法。過去の類似工事の坪単価などからざっくりと計算する概算見積もりとは異なり、実際に施工するための手順に沿って一つひとつの費用を積み重ねていくため、最も金額の精度と信頼性が高い。公共工事の予定価格の算出や、大規模工事の本見積もりで用いられる。

出典: 公共建築工事積算基準(国土交通省)

現場での使われ方・注意点

社内の積算技術者や見積もり担当者が、本見積もりの作成や入札金額を決定する重要な局面で行う。現場の実際の施工条件をいかに正確に読み取れるかが勘所となり、夜間作業や重機が入れない狭小地、地下水が湧く地盤といった悪条件による手間の増加分を、歩掛かりの補正値として細かく反映させる。よくある失敗は、図面からは読み取れない仮設足場の費用や、発生した残土の運搬・処分費を見落として計上し忘れること。これが原因で、工事を受注した後に現場の実行予算が足りなくなり、最初から赤字工事になってしまう事態を招きやすい。

別の呼び方

詳細積算detailed estimateボトムアップ方式詳細見積もり積上積算本見積もり

積算・工事費の中での位置づけ

積上げ見積もりは「積算・工事費」の用語です。同じ分類で、ほかの語の説明に最も多く出てくるのは仮設費(2語の説明に登場)です。この分類の15語は積算・工事費の用語一覧、ほかの分類は建設用語一覧から読めます。

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※ 実際の施工では、設計図書・仕様書・現場の指示を優先してください。誤りはお問い合わせへ。

この項目の最終更新: 2026-06-10