二段手すり
にだんてすり
二段手すりとは
作業員の高所からの墜落防止効果を高めるため、安全帯を掛ける手すりを上下二段に設置する構造のことです。その語源は見た目の通り、手すりが二段になっていることに由来します。足場を組み立てる仮設工事全般において、枠組足場や単管足場の作業床の外周部分に取り付けられます。一本だけの手すりでは、作業員がしゃがんで作業した際や足を滑らせた際にその下をすり抜けて墜落してしまう危険がありますが、二段にすることでそのリスクを物理的に遮断できるのが特徴です。労働安全衛生規則の基準に従い、作業床から85センチメートル以上の高さにある上部手すりに加え、高さ35センチメートル以上50センチメートル以下の位置に中桟(なかざん)を取り付けることで、隙間からの落下を強固に防ぎます。
出典: 厚生労働省 安全衛生法令
現場での使われ方・注意点
鳶職や足場とびの間で日常的に使われる言葉で、高さ2メートル以上の足場作業床の外周に転落防止策を施す際に必ず設置されます。足場の組み上がりと同時に、後続の職人が安全に通行・作業できるよう、先行して手すりと中桟をセットで取り付けていく段取りが必須です。幅木(足元の落下防止板)が資材や工具の落下を防ぐためのものであるのに対し、二段手すりは人間そのものの墜落を防ぐための命綱となる点が異なります。よくある不具合は、単管パイプやクランプの緊結が甘く、寄りかかった瞬間に手すりごと外れてしまうこと。安全パトロールでは、手すりと中桟の両方がガタつきなく確実に固定されているか、また一部だけ外されたまま放置されていないかを厳格に点検します。
別の呼び方
にだんてすり二重手すり二段式防護手すり
足場工事・高所作業の中での位置づけ
二段手すりは「足場工事・高所作業」の用語です。同じ分類で、ほかの語の説明に最も多く出てくるのは足場板(2語の説明に登場)です。この分類の13語は足場工事・高所作業の用語一覧、ほかの分類は建設用語一覧から読めます。
あわせて読みたい用語
※ 実際の施工では、設計図書・仕様書・現場の指示を優先してください。誤りはお問い合わせへ。
この項目の最終更新: 2026-06-23