建辞郎建設・土木の用語辞典

塩ビ管

えんびかん

音声:VOICEVOX:雀松朱司

管工事・設備

塩ビ管とは

合成樹脂であるポリ塩化ビニルで作られた、軽量で耐食性に優れた硬質塩化ビニル管のこと。サビや腐食が発生しない特性を活かし、建物内外の給水、雑排水、汚水、雨水などの様々な流体を安全に運ぶ目的で使用される。建築の設備配管工程や、土木工事における屋外埋設排水路の敷設現場など、水回り全般の工程で広く登場する。種類としては、肉厚で水圧に耐えられるグレー色の「VP管」が給水や高圧用途に、肉薄で内径が広い「VU管」が自然流下する一般排水用途に使われるほか、耐熱性を高めた茶色の「HT管」や、耐衝撃性を強化した濃紺色の「HI管」があり、流体の温度や圧力、設置環境の違いによって適材適所に使い分けられる。

出典: 公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)

現場での使われ方・注意点

現場では「塩ビ」や単に「パイプ」と呼ばれ、基礎工事に伴うスリーブ入れから内装仕上げ前の配管工事まで、設備工が様々なタイミングで扱う。段取りの勘所は、他のダクトや電気配線との干渉を避けるため、事前に配管ルートのレベル(勾配)を正確に墨出しして支持金具を先行して取り付けることである。ポリエチレン管などの他の樹脂管と見た目が似ているが、塩ビ専用の接着剤を用いて溶着接合する点が異なる。典型的な失敗は、接着剤の塗布不足や管の挿入不足による接合部からの水漏れである。また、直射日光(紫外線)に当たり続けると硬く脆くなって割れるため、屋外露出部への耐候性テープの巻き忘れは数年後の破損クレームに直結する。

別の呼び方

VU管VP管PVC pipe塩化ビニル管硬質ポリ塩化ビニル管

この工種の歩掛

人員・機械編成(歩掛)のデータが4件あります。建辞郎で見る →

関連動画

管工事・設備の中での位置づけ

塩ビ管は「管工事・設備」の用語です。同じ分類で、ほかの語の説明に最も多く出てくるのは給湯配管(3語の説明に登場)です。この分類の32語は管工事・設備の用語一覧、ほかの分類は建設用語一覧から読めます。

あわせて読みたい用語

塩ビ管についてAI相談で調べる →

※ 実際の施工では、設計図書・仕様書・現場の指示を優先してください。誤りはお問い合わせへ。

この項目の最終更新: 2026-06-10