建辞郎建設・土木の用語辞典

配管保温

はいかんほおん

音声:VOICEVOX:雀松朱司

管工事・設備

配管保温とは

建物の冷温水管、給湯管、消火管、またはダクトなどの周囲に、グラスウールや発泡ポリエチレン等の断熱材料を巻き付け、流体の温度変化(熱損失)を防ぐとともに、露出する配管の表面温度を制御して「結露」や「凍結」を防止する保温巻き(断熱被覆)工事です。空調効率を高めてビルの省エネルギー性能を維持するために不可欠な工程となります。建物の内装仕上げ工事の直前や、機械室・パイプシャフト内の配管敷設後に行われます。保温材にはグラスウールのほかに、耐熱性に優れたロックウール、結露防止に強い独立気泡型の発泡ポリエチレンなどがあり、配管内を通る流体の温度(冷水か温水か蒸気か)や設置される環境(屋内か屋外か)によって適切な材料と厚みが厳密に使い分けられます。

現場での使われ方・注意点

保温工(熱絶縁工)や配管工が、配管の水圧試験(漏水検査)が完全に合格した直後に行う作業です。水圧試験前に保温を巻いてしまうと、万が一水漏れがあった場合に発見できず、保温材が水を吸ってやり直しになるため、検査完了のタイミングを図るのが工程管理の最大の勘所です。防露(結露防止)工事と似ていますが、保温は熱を逃がさないこと、防露は表面に水滴をつけないことが主目的です。配管のエルボ(曲がり部)やバルブの周囲は隙間ができやすいため、保温材を正確に切り出して密着させ、テープやワイヤーで隙間なくしっかりと固定する必要があります。ここに隙間があると、そこから外気が侵入して結露水が大量に発生し、天井のシミやカビ、下階への漏水事故といった致命的なクレームを引き起こします。

別の呼び方

配管保温工事断熱被覆保温被覆工事

管工事・設備の中での位置づけ

配管保温は「管工事・設備」の用語です。同じ分類で、ほかの語の説明に最も多く出てくるのは給湯配管(3語の説明に登場)です。この分類の32語は管工事・設備の用語一覧、ほかの分類は建設用語一覧から読めます。

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※ 実際の施工では、設計図書・仕様書・現場の指示を優先してください。誤りはお問い合わせへ。

この項目の最終更新: 2026-06-10