トラップ
とらっぷ
音声:VOICEVOX:雀松朱司
トラップとは
建物の排水配管の途中に設けられた、常に一定量の水(封水)を溜めておく構造を持った曲がり管や装置である。下水道からの臭気や害虫を罠にかけるように遮断する仕組みに由来する。屋外の排水マスや下水本管から、悪臭、有毒ガス、ネズミ、チョウバエなどの害虫が配管を伝って室内に侵入するのを防ぎ、衛生的な住環境を維持するために設置される。洗面台の下にあるS字やP字型の管トラップ、キッチンのシンクに付いている椀トラップ、浴室の床下にあるドラムトラップなど、設置場所によって様々な形状が使い分けられる。
出典: 公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)
現場での使われ方・注意点
配管工や設備監督は「排水トラップ」「Pトラ」「Sトラ」などと呼ぶ。施工時の勘所は、配管経路内に二重にトラップを設けない(二重トラップの禁止)ことである。二重にすると管内の空気が抜けなくなり、排水不良や異音の原因となる。よくある失敗は、空調機のドレン配管や長期間使われない客室の洗面台などで、溜まっていた水が蒸発して「封水切れ」を起こし、引き渡し直前に室内が強烈な下水臭に包まれることである。これを防ぐため、通水検査時の充水を徹底し、長期間空室になる場合は封水蒸発防止剤を投入する。
別の呼び方
S字管排水トラップTrap封水環封水トラップSトラップPトラップ封水器
管工事・設備の中での位置づけ
トラップは「管工事・設備」の用語です。同じ分類で、ほかの語の説明に最も多く出てくるのは給湯配管(3語の説明に登場)です。この分類の32語は管工事・設備の用語一覧、ほかの分類は建設用語一覧から読めます。
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※ 実際の施工では、設計図書・仕様書・現場の指示を優先してください。誤りはお問い合わせへ。
この項目の最終更新: 2026-06-10