建辞郎建設・土木の用語辞典

バックアップリング

ばっくあっぷりんぐ

音声:VOICEVOX:雀松朱司

管工事・設備

バックアップリングとは

鋼管や圧力容器の突合せ溶接において、管の継手内側に挿入する帯状または環状の金属製当て板のことである。人が管の内側に入って裏側から溶接できない配管工事において、溶けた金属が管の内部に過剰に垂れ落ちる裏抜け不良を防ぎ、初層の溶接部(裏波)を美しく均一に仕上げるための補助具として重宝される。また全く別の設備分野では、重機の油圧シリンダー等のパッキン部において、ゴム製のOリングが高圧で隙間にはみ出して千切れるのを防ぐために併用される、テフロンなどの樹脂でできた硬い保護用部品のこともバックアップリングと呼ぶ。

現場での使われ方・注意点

配管溶接工や油圧設備の整備工が施工時に用いる。配管溶接においては「裏当て金」とも呼ばれ、母材としっかり密着するように仮付けしてから本溶接に入るのが勘所となる。密着が悪いと隙間に溶けた金属が流れ込まず、強度が不足する欠陥に直結する。一方、油圧設備のOリング保護として使う場合によくある失敗は、圧力のかかる方向に対して取り付ける順番や向きを逆にしてしまうことである。向きを間違えて組み上げると、試運転で油圧をかけた瞬間にOリングがはみ出してちぎれ、大量の作動油が漏れ出す大事故につながる。

別の呼び方

裏当て金バニッシュリングはみ出し防止リング

管工事・設備の中での位置づけ

バックアップリングは「管工事・設備」の用語です。同じ分類で、ほかの語の説明に最も多く出てくるのは給湯配管(3語の説明に登場)です。この分類の32語は管工事・設備の用語一覧、ほかの分類は建設用語一覧から読めます。

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※ 実際の施工では、設計図書・仕様書・現場の指示を優先してください。誤りはお問い合わせへ。

この項目の最終更新: 2026-06-10