建辞郎建設・土木の用語辞典

グリス抜き

ぐりすぬき

音声:VOICEVOX:雀松朱司

管工事・設備

グリス抜きとは

商業ビルや飲食店の厨房などから出る排水に含まれる動植物性の油脂分(グリス)を分離・貯留する装置である「グリーストラップ(阻集器)」から、浮上して凝固した油脂の層を手作業やバキューム車で取り除き清掃するメンテナンス作業。清掃をせずに放置して許容量を超えると、油脂がそのまま公共の下水管へと流れ出してしまう。流れ出た油脂は冷えて配管内部に石鹸のように白く強固に固着し、最終的には管を完全に閉塞させて厨房への汚水逆流や強烈な悪臭、害虫の発生といった深刻な衛生不良を引き起こすため、定期的な実施が不可欠である。

出典: 公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)

現場での使われ方・注意点

改修工事の現場で既存の厨房設備を解体・移設する際や、店舗の定期メンテナンス時に設備業者が直面する作業。現場では「グリスト清掃」とも呼ばれる。長期間放置されたグリスはコンクリートのように硬化しており、通常の水洗いでは落ちないため、業務用の高圧洗浄機と温水を用いて削り落とすように洗浄するのが勘所。よくある失敗は、除去した悪臭の強いグリスを一般ゴミに混ぜて捨ててしまうこと。この油脂は「汚泥」または「廃油」として産業廃棄物に指定されているため、必ず専門の処理業者にマニフェストを発行して引き渡す必要がある。

別の呼び方

グリース清掃grease trap cleaningグリーストラップ清掃油脂回収清掃グリス清掃

管工事・設備の中での位置づけ

グリス抜きは「管工事・設備」の用語です。同じ分類で、ほかの語の説明に最も多く出てくるのは給湯配管(3語の説明に登場)です。この分類の32語は管工事・設備の用語一覧、ほかの分類は建設用語一覧から読めます。

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※ 実際の施工では、設計図書・仕様書・現場の指示を優先してください。誤りはお問い合わせへ。

この項目の最終更新: 2026-06-10