建辞郎建設・土木の用語辞典

グリストラップ

ぐりすとらっぷ

音声:VOICEVOX:雀松朱司

管工事・設備

グリストラップとは

飲食店の厨房などに設置される、排水に含まれる油脂や野菜くずなどの固形物を一時的に蓄え、罠にかけるように分離して回収するための阻集器。水と油の比重差を利用して、油脂を水面に浮上させて分離し、底に沈んだゴミを取り除いて残った汚水だけを下水道へ流す仕組みを持つ。下水管の中で油が冷えて固まり、公共の配管が詰まってしまう事態や、河川の環境汚染を未然に防止するために設けられる。建物の床下に埋め込む地中埋設型や、シンクの下に直接置く床上設置型など、店舗の規模や厨房のスペースに合わせて複数の種類が使い分けられる。

出典: 公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)

現場での使われ方・注意点

設備工や厨房機器の設置業者は短く「グリスト」と呼んだり、「油脂阻集器」と呼んだりする。厨房の配管工事の終盤、床のコンクリートを打つ前に正確な位置と高さでセットし、排水管と接続する。よくある手戻りは、流入側と流出側の配管の向きを逆につないでしまう失敗で、これでは油の分離機能が全く働かなくなる。引き渡し時には施主に対して、受けカゴのゴミ捨てを毎日行うことや、浮いた油脂を定期的にすくい出すといった日々の手入れ方法を必ず説明する。清掃を怠ると油が固着して強烈な悪臭を放ち、厨房内が水浸しになる原因となる。

別の呼び方

油脂分離槽グリース阻集器Grease trapグリスト

管工事・設備の中での位置づけ

グリストラップは「管工事・設備」の用語です。同じ分類で、ほかの語の説明に最も多く出てくるのは給湯配管(3語の説明に登場)です。この分類の32語は管工事・設備の用語一覧、ほかの分類は建設用語一覧から読めます。

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※ 実際の施工では、設計図書・仕様書・現場の指示を優先してください。誤りはお問い合わせへ。

この項目の最終更新: 2026-06-10