建辞郎建設・土木の用語辞典

PC鋼材

ぴーしーこうざい

音声:VOICEVOX:雀松朱司

橋梁工事

PC鋼材とは

プレストレストコンクリート(PC)を用いた構造物において、コンクリートの内部に圧縮する力(プレストレス)をあらかじめ与えるために用いられる、極めて引張強度の高い特殊な鋼材。引っ張る力に弱いというコンクリートの弱点を克服し、ひび割れを防ぎながら長くて薄い部材を作るために使用される。長大スパンを飛ばす道路橋や鉄道橋のほか、LNGの大型タンクなどの巨大構造物で骨組みとして不可欠な材料である。ピアノ線のような単線の「PC鋼線」、複数本を撚り合わせた「PC鋼より線」、太い棒状の「PC鋼棒」などの種類があり、用途や引っ張り力に応じて使い分けられる。

現場での使われ方・注意点

現場では単に「PCケーブル」や「テンドン」とも呼ばれる。コンクリートが固まった後、シースと呼ばれる管の中に通したこの鋼材を、油圧ジャッキを使って巨大な力で引っ張り(緊張作業)、端部をクサビで固定してコンクリートに力を導入する。高張力でピンと張る緊張作業中は、万が一鋼材が破断して抜け飛ばされると弾丸のように飛んできて即死事故につながるため、ジャッキの後方や延長線上への立ち入りを厳重に禁止するのが最大の安全管理の勘所。シースの中に注入する錆止めのグラウト(セメントミルク)が端まで充填しきれず、数十年後に鋼材が腐食して橋がたわむのが過去の深刻な失敗例。

別の呼び方

PC緊張材PCより線プレストレス鋼材

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橋梁工事の中での位置づけ

PC鋼材は「橋梁工事」の用語です。同じ分類で、ほかの語の説明に最も多く出てくるのはプレストレス(3語の説明に登場)です。この分類の24語は橋梁工事の用語一覧、ほかの分類は建設用語一覧から読めます。

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※ 実際の施工では、設計図書・仕様書・現場の指示を優先してください。誤りはお問い合わせへ。

この項目の最終更新: 2026-06-10