定着装置
ていちゃくそうち
音声:VOICEVOX:雀松朱司
定着装置とは
プレストレストコンクリート(PC)工事において、ジャッキで強い緊張を与えたPC鋼材の端部をコンクリート構造物の端面に引っ掛けて永久に固定するための、高い強度を持つ特殊な金属製器具です。鋼材が元に戻ろうとする強大な引張力を、コンクリートに対する圧縮力として確実に伝達し、ひび割れを防ぐために使用します。主に橋梁の上部工や大規模な建築物の梁などを構築する際の、PC鋼材の緊張作業工程の最終段階に組み込まれます。本体となる定着体(アンカーヘッド)と、鋼材をガッチリと噛み込む楔(ウェッジ)などで構成されます。
現場での使われ方・注意点
専門のPC工が油圧ジャッキを用いた緊張作業(テンショニング)を行う際に、構造物の妻面に取り付けて使用します。緊張力を解放してウェッジに荷重を移す際、ウェッジが均等に引き込まれているか、定着具周囲のコンクリートにひび割れが生じていないかをミリ単位で目視確認するのが最大の勘所です。よくある失敗は、定着具背面の補強鉄筋(スパイラル筋など)の配置が乱れたままコンクリートを打設してしまうことです。緊張の瞬間にコンクリートが支圧破壊を起こして定着具が大きくめり込み、構造物全体が致命的な損傷を受けます。
別の呼び方
PC定着具定着具アンカーヘッドウェッジ
橋梁工事の中での位置づけ
定着装置は「橋梁工事」の用語です。同じ分類で、ほかの語の説明に最も多く出てくるのはプレストレス(3語の説明に登場)です。この分類の24語は橋梁工事の用語一覧、ほかの分類は建設用語一覧から読めます。
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※ 実際の施工では、設計図書・仕様書・現場の指示を優先してください。誤りはお問い合わせへ。
この項目の最終更新: 2026-06-10