鋼主桁
こうしゅげた
鋼主桁とは
鋼製の厚い鋼板(プレート)や形鋼を工場で高度な溶接技術やボルト接合によって頑丈に組み立てて製作された、橋梁の上を通る車両や自重などの大きな荷重を直接受け止めて支える最も主要な「主桁(大きな梁)」。断面の形状によって、アルファベットのIの形をした「I形桁」や、内部が空洞の四角形になった「箱桁」などの種類がある。現場で打ち込むコンクリート製の桁と比較すると、非常に高い強度を持ちながら自重が軽いため、橋脚と橋脚の間が非常に離れた(長支間の)橋梁や、都市部の複雑な曲線を描く高速道路の高架橋などで幅広く採用されている。工場製作による均一で高精度な品質が担保される点も大きな特徴である。
出典: 道路橋示方書・同解説(日本道路協会)
現場での使われ方・注意点
現場では橋梁鳶(とび)や土木監督から単に「桁(けた)」や「主桁」と呼ばれる。工場から分割されて大型トレーラーで深夜に搬入された主桁を、巨大なクレーンや専用の架設機材を用いて夜間通行止めの中で一気に空中へ吊り上げて架設していくのが最大の山場となる段取り。空中で桁同士を繋ぐ現場添接(てんせつ)の際、高力ボルトで締め付ける接合面に油分がなく適度な赤錆(摩擦を確保するための粗さ)が発生しているかを確認するのが重要な勘所。ボルトの締め忘れやトルク不足があると、将来的に橋がたわんで崩落につながる恐れがあるため、専用のレンチで一次締め・本締めを確実に行い、全てのボルトにマーキングを施す。
別の呼び方
鋼桁スチール桁steel girder鋼製主桁スチール主桁鋼箱桁鋼I桁
橋梁工事の中での位置づけ
鋼主桁は「橋梁工事」の用語です。同じ分類で、ほかの語の説明に最も多く出てくるのはプレストレス(3語の説明に登場)です。この分類の24語は橋梁工事の用語一覧、ほかの分類は建設用語一覧から読めます。
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※ 実際の施工では、設計図書・仕様書・現場の指示を優先してください。誤りはお問い合わせへ。
この項目の最終更新: 2026-06-10