養生工(練炭)
ようじょうこう(れんたん)
養生工(練炭)とは
冬季の寒冷地においてコンクリートを打設した直後に、コンクリート内部の水分が凍結して組織が破壊される初期凍害を防ぎ、強度をしっかり発現させるために行う給熱養生の一種です。打設箇所をブルーシート等で完全に密閉して仮囲いを作り、その内部で練炭コンロを燃焼させることで空間全体を数日間にわたり保温し続けます。電気を使用する大型ヒーター(ジェットヒーター等)の搬入や電源の確保が困難な山間部の堰堤工事や、小規模な基礎工事などで、昔から用いられている安価で簡易的な保温対策です。セメントの化学反応に必要な温度(5度以上)を外気に奪われることなく維持するための重要な工程となります。
現場での使われ方・注意点
現場では「練炭養生」と呼ばれ、夕方に打設を終えた後、職長がコンロに火をつけて回るのが冬の風物詩とも言えます。火鉢のように直接熱を当てるのではなく、シート内の空気を温めるのが目的です。しかし、密閉された仮囲いの内部で練炭を長時間燃やし続けるため、酸素不足による不完全燃焼が発生し、一酸化炭素が充満する非常に危険な環境となります。よくある致命的な事故は、翌朝に温度確認やシートを外そうとして作業員が不用意に内部に立ち入り、一酸化炭素中毒で倒れてしまうことです。そのため、立ち入る前にはシートを一部開けて強制換気を行い、必ず携帯型ガス検知器で安全な濃度であることを確認するルールの徹底が命綱です。
別の呼び方
練炭養生練炭焚き
この工種の歩掛
人員・機械編成(歩掛)のデータが1件あります。建辞郎で見る →
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コンクリート工事の中での位置づけ
養生工(練炭)は「コンクリート工事」の用語です。同じ分類で、ほかの語の説明に最も多く出てくるのはコンクリート打設(11語の説明に登場)です。この分類の29語はコンクリート工事の用語一覧、ほかの分類は建設用語一覧から読めます。
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※ 実際の施工では、設計図書・仕様書・現場の指示を優先してください。誤りはお問い合わせへ。
この項目の最終更新: 2026-08-01