建辞郎建設・土木の用語辞典

ノロ引き

のろびき

音声:VOICEVOX:雀松朱司

コンクリート工事

ノロ引きとは

すでに硬化している古いコンクリートの床や壁の下地に対して、補修用のモルタルや新しいコンクリートを重ねて施工する際、両者の接着力を極限まで高めるために、セメントと水だけをドロドロに練り混ぜたペースト状の液(ノロ)をハケやコテで表面に薄く擦り込むように塗り広げる前処理作業です。下地の微細な凹凸にノロを食い込ませて強力な接着層(プライマー)としての役割を持たせ、後から塗る材料の浮きや剥がれを防ぐために行います。主に左官工事における床のシンダーコンクリート打設前や、躯体の断面修復工程で実施されます。

現場での使われ方・注意点

左官職人がコテを持った作業の初手として、「ちょっとノロ撒いて」と手元作業員に指示を出しながら日常的に行います。下地にレイタンス(脆弱な層)や埃が残っているとノロごと剥がれ落ちるため、入念な高圧洗浄やワイヤーブラシでのケレン作業を行い、さらに下地が急激に水を吸わないよう適度な水湿しを行ってから引き始めるのが勘所です。よくある失敗は、ノロを広範囲に先行して塗りすぎてしまい、上にモルタルを塗る前にノロ自体が白く乾いてしまうことです。こうなると接着剤どころか剥離材として働き、全面的な浮きが生じます。

コンクリート工事の中での位置づけ

ノロ引きは「コンクリート工事」の用語です。同じ分類で、ほかの語の説明に最も多く出てくるのはコンクリート打設(11語の説明に登場)です。この分類の29語はコンクリート工事の用語一覧、ほかの分類は建設用語一覧から読めます。

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※ 実際の施工では、設計図書・仕様書・現場の指示を優先してください。誤りはお問い合わせへ。

この項目の最終更新: 2026-06-19