起重機船
きじゅうきせん
起重機船とは
起重機船(きじゅうきせん)とは、海や大きな河川での工事において、超重量物を吊り上げて移動させる作業に特化した船舶のことです。陸上の移動式クレーンでは到底持ち上がらないような数千トンクラスの荷物を扱える海上起重機の一種で、巨大な台船の上に旋回式や固定式のクレーン設備をそのまま搭載した形をしています。英語ではフローティング・クレーンとも呼ばれます。橋脚の基礎となる巨大なケーソンの設置や、あらかじめ地上のヤードで組み立てた長大な橋の桁を丸ごと吊って架設する作業、あるいは海底パイプラインの敷設など、沖合や水上で完結する大規模な土木プロジェクトには絶対に欠かせない作業船です。
現場での使われ方・注意点
マリコン(海洋土木会社)や現場の作業員からは、一般的に「クレーン船」や「FC(フローティング・クレーン)船」と呼ばれます。段取りの勘所は、波や潮の満ち引き、風の強さを常に読みながら作業タイミングを図ることです。よくある失敗というか最も警戒すべき事態は、巨大な橋の桁などを吊り上げた瞬間に、その重みで船体が極端に傾いてしまうことです。これを防ぐため、船底にある複数のバラストタンク間で海水を急速に移動・吸排水させ、船のバランス(トリム)を完璧な水平に保ち続けるという、船長とオペレーターの神業のような連携プレイが求められます。気象海象の急変による吊り荷の揺れにも細心の注意が必要です。
別の呼び方
きじゅうきせんクレーン船フローティングクレーン
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建設機械の中での位置づけ
起重機船は「建設機械」の用語です。同じ分類で、ほかの語の説明に最も多く出てくるのは建設機械(7語の説明に登場)です。この分類の27語は建設機械の用語一覧、ほかの分類は建設用語一覧から読めます。
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※ 実際の施工では、設計図書・仕様書・現場の指示を優先してください。誤りはお問い合わせへ。
この項目の最終更新: 2026-06-22