ひび割れ制御鉄筋
ひびわれせいぎょてっきん
ひび割れ制御鉄筋とは
コンクリートが硬化して乾燥していく際の収縮や、外気温の変化に伴う膨張・収縮によって生じる引っ張りの力に抵抗し、表面に有害なひび割れ(クラック)が発生したり、その幅が広がったりするのを抑制する目的で配置される細い補強用鉄筋です。構造物そのものを支える太い主筋とは役割が異なり、壁や床の表面に近い浅い位置に、比較的細かい網目状に等間隔で分散させて配置されるため、分散鉄筋とも呼ばれます。雨水の浸入による内部鉄筋の腐食を防ぎ、建物の長期的な耐久性や外観の美しさ、高い防水性能を維持するための重要な要素です。
出典: 土木工事標準仕様書(第3編 コンクリート工事)
現場での使われ方・注意点
鉄筋工や現場監督の間では、その役割からひび割れ防止筋、クラック防止筋、あるいは温度変化への対策という意味で温度筋と呼ばれています。主筋の組み立てが終わった後に表面近くへ細径の鉄筋を細かく編み込んでいくため、足元が非常に悪くなるのが施工上の注意点です。結束作業中に細い鉄筋を踏み外して転倒したり、結束線をねじるハッカーと呼ばれる工具で手を傷つけたりする労災が起きやすいため、安全通路の確保が段取りの勘所となります。配置間隔が広すぎると制御効果が薄れるため、図面通りの細かいピッチを正確に守ることが求められます。
別の呼び方
分散鉄筋Crack control reinforcementひび割れ防止筋クラック防止筋温度筋温度鉄筋
コンクリート工事の中での位置づけ
ひび割れ制御鉄筋は「コンクリート工事」の用語です。同じ分類で、ほかの語の説明に最も多く出てくるのはコンクリート打設(11語の説明に登場)です。この分類の29語はコンクリート工事の用語一覧、ほかの分類は建設用語一覧から読めます。
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※ 実際の施工では、設計図書・仕様書・現場の指示を優先してください。誤りはお問い合わせへ。
この項目の最終更新: 2026-06-10