建辞郎建設・土木の用語辞典

水分管理

すいぶんかんり

音声:VOICEVOX:雀松朱司

検査・品質管理

水分管理とは

生コンクリートを製造する際の配合における水セメント比の調整から、型枠への打設後にコンクリートが硬化していく過程において、化学反応に必要な適切な水分量を管理し維持する一連のプロセスです。初期乾燥による収縮クラックの発生を防ぐとともに、設計どおりの圧縮強度と長期的な耐久性を確実に発現させる目的で行われます。主にコンクリート打設後の養生工程において、日照や風による急激な乾燥が懸念される現場で実施されます。手法としては、表面に直接水を撒く散水養生や、水分蒸発を防ぐ養生マットやシートによる被覆養生などの種類があります。

出典: 土木工事標準仕様書(第3編 コンクリート工事)

現場での使われ方・注意点

現場の監督や品質担当者からは「湿潤管理」や「養生管理」と呼ばれ、コンクリートの出来栄えを左右する作業です。段取り上の勘所は天候変化への対応であり、特に夏場は打設直後からの急激な乾燥を防ぐため、ブルーシートや専用マットを隙間なく敷き詰めて湿潤状態を保つ必要があります。単なる温度管理とは異なり、コンクリート内部の水分が外へ逃げないように閉じ込める点が重要です。よくある失敗は、夕立ちなどの突然の降雨に対して養生シートの準備が遅れ、打設直後の表面に大量の雨水が流入して水セメント比が崩れ、表層の強度低下やレイタンスの発生を招くことです。

別の呼び方

養生管理Moisture management湿潤管理湿潤養生水比管理

検査・品質管理の中での位置づけ

水分管理は「検査・品質管理」の用語です。同じ分類で、ほかの語の説明に最も多く出てくるのは品質管理(4語の説明に登場)です。工程や用語同士の関係は検査・品質管理の基礎、この分類の51語は検査・品質管理の用語一覧、ほかの分類は建設用語一覧から読めます。

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※ 実際の施工では、設計図書・仕様書・現場の指示を優先してください。誤りはお問い合わせへ。

この項目の最終更新: 2026-06-10