貫板
ぬきいた
音声:VOICEVOX:雀松朱司
貫板とは
丁張り(遣方)において、地面に打ち込んだ杭(水杭)と杭の間に水平に固定し、これから造る構造物の正確な位置や高さ(出来形基準)を示すために用いる幅の狭い薄木板。図面上の寸法を実際の現場空間に実物大で描き出し、作業の基準線を作るために使う。建築工事の基礎着工前や、土木工事の掘削作業前など、あらゆる工事の初期段階となる丁張り設置工程で多用される。一般的には厚さ12〜15mm、幅90mm程度の杉の荒材が用いられるが、用途によって長さが異なり、曲がりや節の少ない真っ直ぐな材料を選ぶことが求められる。
出典: 公共測量作業規程の準則(国土地理院)
現場での使われ方・注意点
大工や土木作業員の間では単に「ぬき」と呼ばれる。水準測量で高さを確定したのち、杭に対してビスや釘を使って完全に水平になるよう固定するのが段取り上の勘所。基礎の型枠を固定する際にも使われる。よく似た用語に「野地板」があるが、あちらは屋根の下地材として面で張る板であり、線状の基準を作る貫板とは役割が異なる。よくある失敗として、雨や湿気で木材が大きく反ってしまったり、重機の旋回時に軽く接触して傾いてしまったりすることに気付かず、そのまま施工を進めて建物全体の高さや位置が数センチ単位で狂ってしまう事態がある。
別の呼び方
丁張り板Batter board貫板ぬきいた水板水貫スターボード
測量・調査の中での位置づけ
貫板は「測量・調査」の用語です。同じ分類で、ほかの語の説明に最も多く出てくるのはトータルステーション(8語の説明に登場)です。この分類の24語は測量・調査の用語一覧、ほかの分類は建設用語一覧から読めます。
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※ 実際の施工では、設計図書・仕様書・現場の指示を優先してください。誤りはお問い合わせへ。
この項目の最終更新: 2026-06-10