建辞郎建設・土木の用語辞典

鉛直測量

えんちょくそくりょう

音声:VOICEVOX:雀松朱司

測量・調査

鉛直測量とは

高層建築や煙突などの施工において、構造物の中心軸や柱が重力方向に対して正確に垂直であるかを測定する作業。建物の傾きを防ぎ、上層階にいくほど大きくなる寸法の狂いを補正して、構造全体の安全性を担保する目的で行われる。鉄骨建方の直後や、超高層マンションのコア壁の型枠組み立て時など、高さが伸びる節目の工程で実施される。計測の手段として、ピアノ線の先に重りを吊るす下げ振りのような物理的な方法から、レーザー鉛直器を下階から上階の開口部に向けて照射する方法、トータルステーションで外部から座標を観測する方法などがあり、建物の高さや風の影響などの現場条件に応じて使い分けられる。

出典: 公共測量作業規程の準則(国土地理院)

現場での使われ方・注意点

現場監督や鳶工は「下げ振り」「垂直出し」「タチを見る」と呼ぶ。高所階から地表へピアノ線やレーザーを投影する際、開口部からの転落や器具の落下災害を防ぐため、周囲へのバリケード設置と安全帯使用を徹底する。段取りの勘所は、風や直射日光による建物の熱膨張の影響を避けるため、早朝の気温が安定し無風に近い時間帯を狙って一斉に計測を済ませること。よくある失敗は、レーザー鉛直器の気泡管の整準が甘いまま照射し、上の階で数センチのズレを生じさせてしまうこと。一般的な平面の墨出しと異なり、三次元的な歪みを管理するシビアな作業であるため、専用の機器の定期的な校正と熟練した観測者の目が求められる。

別の呼び方

振れ測定Plumb measurement下げ振り垂直出し垂直測量鉛直出しプランビング

測量・調査の中での位置づけ

鉛直測量は「測量・調査」の用語です。同じ分類で、ほかの語の説明に最も多く出てくるのはトータルステーション(8語の説明に登場)です。この分類の24語は測量・調査の用語一覧、ほかの分類は建設用語一覧から読めます。

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※ 実際の施工では、設計図書・仕様書・現場の指示を優先してください。誤りはお問い合わせへ。

この項目の最終更新: 2026-06-10