復旧測量
ふくきゅうそくりょう
復旧測量とは
工事の進行中や災害、重機の接触等によって破損したり消失した測量基準点や丁張りを、元の正確な座標と標高に復旧させる測量作業。残存する周囲の基準点や過去の観測データから位置を再計算して現場に復元し、後続工事が誤った寸法で施工されて手戻りが発生するのを防ぐ目的で行われる。土工で盛土の高さが上がって元の丁張りが埋まった時や、管路の掘削で道路上の仮ベンチマークを撤去せざるを得ない工程の直後に実施される。復元する対象により、平面的な座標位置だけを戻すものと、標高も含めた三次元の位置を精密に再設置するものがあり、トータルステーションやレベル機を駆使して元の精度を確実に再現する。
出典: 公共測量作業規程の準則(国土地理院)
現場での使われ方・注意点
現場監督や測量士は「ベンチ復旧」「丁張り直し」「とばし」と呼ぶ。誤って元の位置とずれて復旧すると建物全体の施工不良になるため、複数人での計算と別方向からのダブルチェックを徹底する。段取りの勘所は、丁張りが壊される前に、影響を受けない離れた場所へ逃げ墨や控え杭をあらかじめ打っておき、復旧時の手間と計算誤差を減らすこと。よくある失敗は、重機が軽く当たって少しだけ傾いた丁張りを、見た目で元の位置に押し戻して良しとし、高さが数センチ狂ったままコンクリートを打ってしまうこと。新規の測量と違い、一度壊れたものを戻す行為は思い込みによるミスを誘発しやすいため、より慎重な確認が必要。
別の呼び方
基準点復旧Restoring measurement丁張り直しベンチ復旧復元測量逆打ち丁張り復旧
測量・調査の中での位置づけ
復旧測量は「測量・調査」の用語です。同じ分類で、ほかの語の説明に最も多く出てくるのはトータルステーション(8語の説明に登場)です。この分類の24語は測量・調査の用語一覧、ほかの分類は建設用語一覧から読めます。
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※ 実際の施工では、設計図書・仕様書・現場の指示を優先してください。誤りはお問い合わせへ。
この項目の最終更新: 2026-06-10