建辞郎建設・土木の用語辞典

法面防止ネット

のりめんぼうしねっと

音声:VOICEVOX:雀松朱司

安全管理

法面防止ネットとは

法面(人工的な斜面や自然の崖)からの落石や浮き石の落下、表層土砂の崩落を防ぐために、斜面全体を覆うように張り巡らせるワイヤーロープや高強度の金網、合成繊維製のネットのこと。道路を走行する車両や歩行者、あるいは斜面下で作業する労働者を落石の直撃から守り、安全を確保する目的で設置される。主に山間部の道路建設や砂防工事、または既存の急傾斜地の防災対策工事の初期工程において、斜面の掘削や仕上げに先立って施工される。落石のエネルギーをネット全体の変形やワイヤーの伸びで吸収して安全に斜面下へ誘導する「覆式」と、ネットと支柱で落石を途中で受け止めてせき止める「ポケット式」があり、斜面の勾配や予想される落石の大きさという条件の違いによって使い分けられる。

出典: 道路土工 法面工・斜面安定工指針(日本道路協会)

現場での使われ方・注意点

現場では「落石防止ネット」や単に「金網(かなあみ)」と呼ばれ、とび工や特殊高所作業の専門業者が斜面上部からロープでぶら下がりながら張り込んでいく。段取りの勘所は、ネットを固定するアンカーピンを岩盤の強固な部分に確実に打ち込み、隙間から小石が抜け落ちないようネット同士の重ね合わせ(ラップ)を十分にとって結束することである。植生シート(緑化目的)と見た目が似ている場合があるが、防止ネットは物理的な衝撃に耐える強靭な構造である。典型的な失敗は、ネット設置作業そのものによる誘発落石である。作業員の足運びやネットを広げる振動で浮き石を落としてしまい、下方の作業員や通行車両に大事故を起こすリスクがあるため、下部の完全な立ち入り禁止措置が絶対条件となる。

別の呼び方

落石防止ネットsafety net防護ネット落石金網のり面防護ネット落石防護ネットのり面防止ネット

安全管理の中での位置づけ

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※ 実際の施工では、設計図書・仕様書・現場の指示を優先してください。誤りはお問い合わせへ。

この項目の最終更新: 2026-06-10