沈床
ちんしょう
音声:VOICEVOX:雀松朱司
沈床とは
河川の護岸の根元や河床の基礎部分において、強い水流による洗掘(川底の土砂が削り取られること)を防ぐために設置される構造物です。粗朶(細い木の枝)を格子状に組んだ枠内に石を詰めたものや、大型の石材、コンクリートブロックなどを水中に「沈」めて設置する「床(基礎)」であることからその名がつきました。河川改修や災害復旧の基礎工事として行われます。水流のエネルギーを効果的に弱めると同時に、隙間に土砂が溜まって植物や魚類が定着しやすくなるため、自然環境の保全や景観に配慮した伝統的な多自然型川づくり工法として重宝されます。
出典: 河川砂防技術基準 設計編(国土交通省)
現場での使われ方・注意点
現場の監督や職人は「沈床(ちんしょう)」や、木材を使う場合は「粗朶沈床(そだちんしょう)」と呼びます。水中の見えない位置に正確に据え付けるため、陸上での事前の目印設置や、潜水士との綿密な合図の取り決めが段取りの勘所です。ブロックを乱雑に沈めると隙間から裏側の土砂が吸い出されて護岸ごと崩落する失敗につながります。水中での重量物設置作業となるため、急な増水や水流による作業員の流され、足元のスリップには厳重に注意します。また、クレーン等の重機を配置する足元の地盤が洗掘で緩んで転倒する災害も防ぐ必要があります。
別の呼び方
粗朶沈床かご沈床Fascine mattress粗朶沈床工沈床コンクリート沈床沈床工
この工種の歩掛
人員・機械編成(歩掛)のデータが3件あります。建辞郎で見る →
関連動画
河川・護岸工事の中での位置づけ
沈床は「河川・護岸工事」の用語です。この分類の9語は河川・護岸工事の用語一覧、ほかの分類は建設用語一覧から読めます。
あわせて読みたい用語
※ 実際の施工では、設計図書・仕様書・現場の指示を優先してください。誤りはお問い合わせへ。
この項目の最終更新: 2026-06-10