ヒヤリハット報告
ひやりはっとほうこく
ヒヤリハット報告とは
ヒヤリハット報告とは、建設現場において、重大な「災害(事故)」には至らなかったものの、一歩間違えれば重大な負傷や破損につながった可能性のある「ヒヤリ」としたり「ハット」したりした危険な事例を共有するための「報告」制度です。「1件の重大事故の背景には29件の軽傷、300件のヒヤリハットがある」というハインリッヒの法則に基づいています。事故の芽を事前に摘み取り、現場全体の安全意識を向上させる目的で行われます。日々の作業終了後や安全衛生委員会の場など、施工期間中を通じて継続的に実施されます。口頭での報告や、専用の用紙・アプリを用いた提出などの形式があります。
出典: 建設業労働安全衛生マネジメントシステム(厚生労働省)
現場での使われ方・注意点
現場では「ヒヤリハット」「ヒヤリ」と呼びます。集まった報告から類似作業の安全対策をアップデートし、翌日の朝礼で周知します。段取りの勘所は、報告した作業員を「危ないことをした」と叱責せず、むしろ危険の早期発見として評価し、誰もが言い出しやすい安全文化を醸成することです。よくある失敗は、提出をノルマ化してしまうことです。作業員が「つまずきそうになった」などの当たり障りのない嘘の事例を書いて提出するようになり、本当に危険なクレーンの玉掛けミスや墜落寸前の事態が隠蔽され、いずれ本物の重大災害(死亡事故など)が発生するという致命的な結果につながります。
別の呼び方
インシデント報告ニアミス報告ハインリッヒの法則ヒヤリハットヒヤリハット提案
関連動画
安全管理の中での位置づけ
ヒヤリハット報告は「安全管理」の用語です。同じ分類で、ほかの語の説明に最も多く出てくるのはKY活動(2語の説明に登場)です。この分類の38語は安全管理の用語一覧、ほかの分類は建設用語一覧から読めます。
あわせて読みたい用語
※ 実際の施工では、設計図書・仕様書・現場の指示を優先してください。誤りはお問い合わせへ。
この項目の最終更新: 2026-06-10