実績工事費
じっせきこうじひ
音声:VOICEVOX:雀松朱司
実績工事費とは
実績工事費は、対象の建設工事が完成して施主に引き渡された段階において、材料費、労務費、外注費、現場経費など、施工のために実際に支払われたすべての費用の総額です。実際の支出実績に基づくことに由来します。工事の完了後、当初組んだ実行予算や請負契約金額と比較・検証され、現場の利益目標が達成できたかの成績判定に用いられます。また、蓄積されたデータは将来の積算歩掛かりの改訂や、同種工事の見積もり精度向上に活用されます。直接工事費の実績と、仮設や現場管理費を含む共通仮設費・現場経費の実績に分類して分析されます。
出典: 公共建築工事積算基準(国土交通省)
現場での使われ方・注意点
現場代理人(所長)や本社の原価管理担当者が、竣工後の決算処理(工事原価の確定)の際に算出します。請求書の締め忘れや追加工事費の回収漏れがないか、協力会社と清算額をすり合わせる段取りが勘所です。着工前に目標として設定する「実行予算」や、発注者から受け取る「請負金額」とは異なり、自社が最終的に払ったリアルなコストであるという違いがあります。典型的な失敗は、施工中の小規模な仕様変更や手戻り費用の原価計上を後回しにすることです。竣工時にまとめて請求が来て実績工事費が跳ね上がり、黒字予想から一転して赤字工事に転落する事態を招きます。
別の呼び方
決算工事費actual cost実績額実績原価実際工事費竣工原価
積算・工事費の中での位置づけ
実績工事費は「積算・工事費」の用語です。同じ分類で、ほかの語の説明に最も多く出てくるのは仮設費(2語の説明に登場)です。この分類の15語は積算・工事費の用語一覧、ほかの分類は建設用語一覧から読めます。
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※ 実際の施工では、設計図書・仕様書・現場の指示を優先してください。誤りはお問い合わせへ。
この項目の最終更新: 2026-06-10