建辞郎建設・土木の用語辞典

プレクーリング

ぷれくーりんぐ

音声:VOICEVOX:雀松朱司

コンクリート工事

プレクーリングとは

建築工事標準仕様書JASS 5などにも示されている温度抑制対策の一つで、真夏の高温期(暑中コンクリート)において生コンクリートの温度が高くなりすぎるのを防ぐため、練り混ぜる前の材料である水や骨材(砂・砂利)をあらかじめ冷やしておく工法のことです。コンクリートはセメントと水が化学反応(水和反応)する際に高い熱を発しますが、初期の温度が高すぎると急激に固まって施工が困難になるだけでなく、後で冷えた時に収縮して巨大なひび割れ(温度応力ひび割れ)を引き起こします。これを防ぐため、練り混ぜ水の一部を細かく砕いた氷に置き換えたり、骨材に冷水を散布したりして、プラントからの出荷時のコンクリート温度を強制的に下げる処置です。

現場での使われ方・注意点

ダムの堤体や超高層ビルの巨大な基礎マットスラブなど、一度に大量のコンクリートを打設する「マスコンクリート」工事において、夏場に必ず検討されるひび割れ防止の要となる技術です。現場監督の勘所は、生コン工場(プラント)と綿密な事前協議を行い、冷却設備の実力や氷の調達能力を確認しておくことです。よくある失敗は、練り混ぜ水として投入した氷がミキサーの中で完全に溶けきらないままアジテータ車(ミキサー車)に積み込まれ、現場に到着して打設する直前になって溶け出し、結果的にコンクリート中の水分量(単位水量)が増加して強度がガタ落ちしてしまうことです。氷の粉砕サイズと練り混ぜ時間の緻密なコントロールが品質を左右します。

別の呼び方

ぷれくーりんぐ事前冷却プレクールドコンクリート

コンクリート工事の中での位置づけ

プレクーリングは「コンクリート工事」の用語です。同じ分類で、ほかの語の説明に最も多く出てくるのはコンクリート打設(11語の説明に登場)です。この分類の29語はコンクリート工事の用語一覧、ほかの分類は建設用語一覧から読めます。

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※ 実際の施工では、設計図書・仕様書・現場の指示を優先してください。誤りはお問い合わせへ。

この項目の最終更新: 2026-06-23