実行予算作成基準
じっこうよさんさくせいきじゅん
実行予算作成基準とは
工事を受注した後、実際の現場運営で目指すべき原価の枠組み(目標原価)を定めた実行予算書を、会社全体で統一的に作成するための社内ルールです。どんぶり勘定による赤字工事を防ぎ、会社として適正な利益を確保できるかどうかを、着工前にシビアに見極めるために設けられます。工事の受注が決定してから実際に現場が動き出すまでの準備期間に、現場所長や積算担当者が予算書を組む際の絶対的な基準として参照します。内容としては、職人の手間など直接工事費の拾い出し方、足場や仮囲いなどの共通仮設費の計上ルール、所員の給与を含む現場管理費の配分方法などが詳細に規定された実務マニュアルの形をとっています。
現場での使われ方・注意点
工事着工前に実行予算を組む際のルールブックとして、専用の積算システムやエクセルのフォーマットとセットで使われます。基準書を片手に、設計図面や現場の立地条件を照らし合わせながら、発生する外注費や材料費を漏れなく拾い上げていくのが段取りの基本です。ありがちな間違いは、施主に提出した「契約見積り」の金額をそのままスライドさせて予算にしてしまうことです。これでは実際の仕入れ値との差額が見えなくなるため、必ず原価ベースで組み直す必要があります。この基準を無視して個人の感覚で予算を組むと、仮設費や現場の光熱費などの見えないコストが抜け落ち、着工後に予算不足に陥って大幅な赤字現場になってしまいます。
別の呼び方
じっこうよさんさくせいきじゅん実行予算編成基準
現場管理の中での位置づけ
実行予算作成基準は「現場管理」の用語です。同じ分類で、ほかの語の説明に最も多く出てくるのは現場監督(4語の説明に登場)です。この分類の44語は現場管理の用語一覧、ほかの分類は建設用語一覧から読めます。
あわせて読みたい用語
※ 実際の施工では、設計図書・仕様書・現場の指示を優先してください。誤りはお問い合わせへ。
この項目の最終更新: 2026-06-23