スライム
すらいむ
音声:VOICEVOX:雀松朱司
スライムとは
スライムとは、場所打ちコンクリート杭を作るための掘削作業や、地質調査のボーリングにおいて、土や岩を削った際に発生する細かな泥砂(岩粉)が、孔の中の泥水や地下水と混ざり合って底に沈殿した軟弱な泥状の堆積物のことです。英語で「粘泥」を意味する言葉に由来しています。杭の強度は、コンクリートの底面が強固な支持層(固い地盤)に直接密着することで発揮されます。そのため、このドロドロの沈殿物が底に残ったままコンクリートを流し込んでしまうと、杭と支持層の間にクッションが挟まった状態になり、建物の重みを支えきれずに沈下を招く致命的な原因となるため、徹底的な除去作業が必須となります。
出典: 土木工事標準仕様書(第1編 土工)
現場での使われ方・注意点
現場の基礎屋やボーリング職人の間では、親しみを込めて、あるいは厄介者として「スライム」と呼ばれます。場所打ち杭の施工における最大の勘所が、コンクリートを流し込む直前に行う「スライム処理」です。トレミー管というパイプの先からエアーを吹いて泥水を循環させたり、水中ポンプで底の泥を直接吸い上げて完全に除去します。よくある失敗は、吸い上げの時間が短かったり、処理後に時間を空けすぎて再び泥が沈殿してしまい、孔の底の「スライム厚」が土木工事標準仕様書などで定めた許容基準(50mm以下など)を超えたまま打設してしまうことです。打設直前の入念な底さらいと測定が品質の命綱です。
別の呼び方
掘削泥水汚濁水Slime掘削沈殿物泥状堆積物スライム沈殿
土工事の中での位置づけ
あわせて読みたい用語
※ 実際の施工では、設計図書・仕様書・現場の指示を優先してください。誤りはお問い合わせへ。
この項目の最終更新: 2026-06-10