ディープウェル
でぃーぷうぇる
音声:VOICEVOX:雀松朱司
ディープウェルとは
土木掘削工事において、周囲の地下水位を低下させてドライな状態で安全に施工するために、掘削エリア周辺に設置される深井戸排水設備のこと。大口径のケーシング管を地中に深く挿入し、その内部に専用の深井戸用水中ポンプを据え付けて深部から地下水を強制的にくみ上げる。これにより、広範囲の地盤を安定させて土留め壁への水圧を軽減し、掘削底面の安全を確保する目的で用いられる。主に大規模な地下構造物の構築や、地下水位の高い軟弱地盤での開削工法などの工程で登場する。類似するウェルポイント工法が浅層の地下水低下に適しているのに対し、ディープウェルはより深く広範囲の水位低下が求められる現場で威力を発揮する設備である。
出典: 土木工事標準仕様書(第1編 土工)
現場での使われ方・注意点
現場では単に「ウェル」や「深井戸」と呼ばれることが多く、地下水位の高い沖積地盤の掘削が始まる前の段階から設置・稼働させる。段取り上の勘所として、掘削進行に合わせて徐々に水位を下げていくため、土工事や山留め工と綿密に連携し、ポンプアップのタイミングを調整することが求められる。ウェルポイント工法と混同されやすいが、こちらはより大口径で深部まで届く点が異なる。手戻りにつながる典型的な失敗は、停電などによるポンプの突発的な運転停止である。連続運転が途切れると短時間で水位が回復し、掘削底面のボイリングや盤ぶくれを招いて重大な崩壊事故に直結するため、予備発電機の常備と自動切り替え盤の設置が欠かせない。
別の呼び方
井戸式低下工Deep well dewateringサマージェット深井戸工法ディープウェル工法深井戸排水
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土工事の中での位置づけ
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※ 実際の施工では、設計図書・仕様書・現場の指示を優先してください。誤りはお問い合わせへ。
この項目の最終更新: 2026-06-10