建辞郎建設・土木の用語辞典

験潮儀

けんちょうぎ

音声:VOICEVOX:雀松朱司

測量・丁張り

験潮儀とは

験潮儀(けんちょうぎ)とは、海面の上がり下がり(潮の満ち引き)を精密に測定し、その水位変化を自動的に連続記録する器械のことです。潮位計や水位計とも呼ばれ、気象庁の施設などでは「検潮儀」と表記されることもあります。筒の中のウキ(フロート)の上下動を記録するタイプや、音波・レーザーを使うタイプがあります。測量法においては、験潮場とともに永久標識として厳格に位置づけられており、ここで長期間観測された平均海面が、日本の土地の標高(海抜0メートル)を決める基準となっています。海洋工事においても、波の影響を排除して正確な水面高さを知るために欠かせない装置です。

出典: ウィキペディア日本語版「験潮儀」(CC BY-SA 4.0)を元に、建辞郎が現場向けに編集しています。

現場での使われ方・注意点

防波堤の築造や海底の浚渫(しゅんせつ)など、港湾・海洋工事を行う際に、波で絶えず上下する海面の中で「工事の基準となる高さ(工事基準面:DL)」を設定・確認するために現場付近に設置されます。運用上の勘所は、機器のメンテナンスを怠らないことです。波の直接的な影響を消すために海水を導き入れる管やフロート室(ウキが入っている筒)には、フジツボなどの貝類や泥がすぐに付着します。よくある失敗は、この泥溜まりや貝の詰まりを放置した結果、海面の変化が内部のウキに正しく伝わらなくなり、実際の潮位と記録データが大きくズレて工事の高さ基準全体が狂ってしまうことです。

測量・丁張りの中での位置づけ

験潮儀は「測量・丁張り」の用語です。同じ分類で、ほかの語の説明に最も多く出てくるのは座標(5語の説明に登場)です。この分類の12語は測量・丁張りの用語一覧、ほかの分類は建設用語一覧から読めます。

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※ 実際の施工では、設計図書・仕様書・現場の指示を優先してください。誤りはお問い合わせへ。

この項目の最終更新: 2026-07-02